エスパアンテナの等価ウエイトベクトルとその勾配に関する基本的定式化

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概要

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エスパアンテナは素子間結合を積極的に利用したアンテナであり、かつ、アンテナ素子と可変デバイスが直結しているため、その動作は複雑で直感的な理解が難しい。そこで、送信モード動作時の各放射素子のRF電流値を要素とする「電流ベクトル」を定義し、バラクタのリアクタンスの関数として導出する。さらに、放射素子間の相互電磁結合インピーダンス行列とバラクタのリアクタンス行列からなる「エスパ行列」を定義する。これらにより、電流ベクトルならびにそのリアクタンスに対する勾配が簡単な形式で表現できる。電流ベクトルは従来の適応アンテナにおけるウエイトベクトルと等価な役割を果たす。本定式化はエスパアンテナ設計法・測定法・適応制御法の基本となる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-05-10

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