物質に起因する接触抵抗増大のメカニズム
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概要
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一般に、リレー・スイッチの接点表面に成形材・被覆材・封仕材、潤滑剤・洗浄剤、使用環境などに起因する有機物・無機物・異物が存在すると接触抵抗が増大する。ここでは、接点表面に有機物・無機物・異物が存在する各場合の接触抵抗増大のメカニズムについて考察した。(1)接点表面に有機物が存在する場合:有機物がブラックパウダまたはブラウンパウダになり接点表面に堆積するため接触抵抗が増大する(堆積型の接触抵抗増大)。(2)接点表面に無機物が存在する場合:無機物が接点表面を腐食するため接触抵抗が増大する(腐食型の接触抵抗増大)。(3)接点表面に異物が存在する場合:異物が接点と接点の接触を妨げるため接触抵抗が増大する(侵入型の接触抵抗増大)。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-08
著者
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