複数の不完全修理を考慮したマルコフ的劣化モデルに関する一考察
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概要
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本稿では,定期的にシステムの状態が観測され,この観測された状態が時間離散的マルコフ連鎖にしたがって劣化するシステムを考える.点検後,稼働,修理,取り替えの内の1つの行動を取る.稼働はそのまま次の点検時点までシステムを使用し続けることを意味する.修理はM通り存在し,修理後の状態は不確実である.取り替えは確実に新品の状態に戻るような行動を表す.このようなモデルについて,総期待割引コストの最小化を目的としたとき,いくつかの適当な条件の下,一般化されたコントロールリミット・ポリシーが最適となることを導く.最適保全政策が単調となるための十分条件を明らかにする.さらに,得られた性質が本稿で提示した条件よりも緩い条件の下でも成り立つことを数値実験によって検証する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-10-10
著者
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