フラーレンがPVCz高分子薄膜の電気伝導性に及ぼす影響(分子薄膜デバイス・一般)

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概要

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フラーレン添加PVCz高分子薄膜の構造的、電気的特性について検討した。膜厚、表面形状、粗さ、分散状態を調べた。フラーレンがPVCz薄膜の電気的特性に及ぼす影響について服層及び多層構造で検討した。膜厚はフラーレン添加濃度に依存しない。表面形状はフラーレン添加濃度が多くなると、凹凸が生じフラーレンの凝集が示唆され、表面形状に影響することがわがった。TEM観察結果から、フラーレンはPVCz高分子薄膜中に約5nm〜30nm程度で分散するものと推定される。フラーレン添加PVCz薄膜の単層、二層型構造の電気的特性を調べた結果、フラーレン添加濃度が増加するに従い、電界に対する電流値が減少し、電荷担体への影響を及ぼすものであると考えた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-10-22

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