ラダーポリシランの合成,構造,性質
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概要
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Cl(i-Pr)_2SiSi(i-Pr)_2ClとCl_2(i-Pr)SiSi(i-Pr)Cl_2をリチウムでカップリングさせて,二〜五環式ラダーポリシランを合成し,X線結晶構造解析で構造を決定した.anti構造をもつラダーポリシランは2本のポリシラン鎖がねじれた二重らせん構造をとっている.一方,syn構造をもつラダーポリシランは対応するanti異性体よりひずんだ構造をとっている.ラダーポリシランは紫外可視領域に吸収を示し,酸化電位は低い.また,ラダーポリシランをTHF中カリウムで還元するとラジカルアニオンを生成し,ジクロロメタン中塩化アルミニウムで酸化するとラジカルカチオンを生成する.特に,長鎖のラダーポリシランのラジカルイオンは極めて安定である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-05-06
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