蛍光性ピラジン色素の結晶における電子状態(有機材料・一般)

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概要

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表題色素は2,5-ジアミノ-3,6-ジシアノピラジンを発色系とする蛍光色素で、結晶などの固体状態でも強い蛍光を示すため、電界発光素子など発光特性を生かした応用性が注目されている。また、これらの色素は、アミノ基の置換基に依存して色調の異なる結晶多形を示すことが知られている。本研究では、黄色と赤色を示すアルキルベンジル誘導体の結晶と、橙色を示すフェニルベンジル誘導体の結晶の結晶構造と電子状態ついて、その結晶における発色機構を明らかにするために検討を行った。結晶構造解析から、結晶中の分子の発色系の平面性に差異が見出され、その結果を基に電子状態の検討を分子軌道計算で行った結果、結晶の色調の傾向と発色系の変形の間に相関性がある事がわかった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-05-19

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