スクリーン印刷電極によるセンサのフュージョン化と鮮度計測への応用(化学センサ一般)
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概要
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3種類の酵素系を利用した積層型ディスポーザブルセンサを開発し、ATP関連化合物を同時検出する鮮度(K値)測定システムに応用した。スクリーン印刷によりカーボン電極を作製し、これを3次元的に積層化して2層構造のセンサを構築した。この積層型センサは上部電極(EL1)に2種類の酵素を用いてイノシン、ヒポキサンチンの合算量を計測するセンサ、下部電極(EL2)においては、3種類の酵素を用いてイノシン酸、イノシン、ヒポキサンチンの合算量を計測するセンサが配置されている。上部センサと下部センサの応答電流出力比とK値には直線的相関(相関係数0.9933)が認められ、K値を簡便に計測できることが明らかとなった。本センサの分析時間は5分であり、また冷凍乾燥下において1ヶ月間安定に動作することが確認された。
- 2003-08-22
著者
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