RSA暗号のサイクルの完全解析(II)
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概要
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この続編の論文では, RSA暗号のすべてのサイクルとその個数を求めるアルゴリズムと任意の合成数を法とするすべての位数とその個数を求めるアルゴリズムを示している.これらのアルゴリズムを用いることで, 初めて正確な確率を示すことができた.その結果, Simmons-Norrisのサイクル攻撃の成功確率は, 試されたRSAサイクルの回数をnで割った値にほぼ等しいことが示された.Williams-Schmidのサイクル攻撃の成功確率は, 試されたRSAサイクルの回数をpまたはqで割った値にほぼ等しいことが示された.これにより, もし, eをランダムに選んだ場合でも, サイクルに関係した攻撃法は有効ではないことが検証された.また, 前編での結果, 指数鍵を求める式にe・d≡1(modφ(n))を用いた場合に小さい指数鍵問題が生ずる確率は約10^<-45>であることを含めると, 指数鍵(e, d)求めるときにλ(n)に限定せずにφ(n)を用いることを述べているRSA暗号の元論文が妥当であることが示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-07-30
著者
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