加法の差分特性の加算数依存性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本報告は、加算数が固定された加法において、被加算数と加算結果との間の差分特性を加算数の関数として記述する手段を与えるものである。拡大鍵が加法の加算数として用いられる共通鍵暗号方式(例えばRC5)の差分解読法に対する強度を評価する際には、差分特性が鍵に依存していることに注意が必要である。最適な差分特性を探索や弱鍵の有無の調査をする際に、こうした差分特性の鍵による依存性が厳密に記述されていることが不可欠である。本報告は、加法の任意の入力差分と出力差分に対して、その成立確率を加算数の値の関数として厳密に記述する手段を与える。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-05-20
著者
関連論文
- 現代暗号 岡本龍明, 山本博資(共著): "シリーズ/情報科学の数学 現代暗号", 産業図書(1997-06); A5判, 定価(本体3,800円+税)
- CRYPTO'96報告
- k互換なセパレータの族について
- k互換なセパレータの族について
- k互換なセパレータの族について
- 疑似k-time署名
- 「証明可能安全」は万能薬にあらず
- 加法の線形近似確率の加算数依存性について
- 加法の差分特性の加算数依存性