並列論理シミュレーションにおけるロールバックについて

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概要

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本稿では,並列論理シミュレーションの高速化をJeffersonの楽観的方法に基づいて実現したときに発生するロールバックの問題について基礎的考察を行う.ロールバックは並列論理シミュレーションの性能を低下させる大きな要因であると考えられるが,これまでそのメカニズムについての解明はほとんどなされていない。ここでは,並列論理シミュレーションの詳細モデルについて説明した後モデルに基づいてロールバックの発生の幾つかの事例について分析する.具体的には,ロールバックの発生を考慮したシミュレーション時間の定式化を与え,ロールバック発生要因の分析を行なった.更に,簡単な木状回路と規則的な入力信号の例を用いて,シミュレーションの条件を変化させたときのロールバック発生回数への影響を観測することによって,ロールバック発生要因についての実験的評価を行なった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-12-16

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