改良型複合材料接点のしゅう動特性の一評価

概要

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しゅう動電気接点として、グラファイトや、MoS_2,WS_2等の金属の複合材料が適用されている。しかし、これらの固体潤滑剤を、しゅう動接点に応用した場合の詳細な特性は、未だあまり公表されていないように思われる。前方で、銅中にMoS_220%,WS_220%を含有させた複合材料の特性を調べた。その結果、摩擦係数は、Cu同士のしゅう動に比べて1,4も低くなり、滑らかな運動をすることがわかった。接触電気抵抗は、1A程度以下では、金属同士の接触に比べ、1ケタしか増えなかった。しかし、それ以上の電流では2ケタ増大した。幅広い需要にも対応できる複合材料接点を検討するため、今回新しく4種類の複合材料を加えて、測定し検討した。測定した条件下では、接触抵抗と摩擦係数の両方が勝れている材料としては、CM-7の複合材料が、接触抵抗を重視する目的には、CM-4が、また、摩擦係数の低減を重視するときは、CM-5が適していることなどを明らかにできた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-05-21