Tmドープフッ化物光ファイバによる1.47μm帯増幅とファイバレーザ
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概要
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Tm^3+>ドープフッ化物ファイバは ^3F_4→ ^3H_4遷移により1.42〜1.52μmの光を放出するが、下準位の励起寿命が上準位よりも長いために直接励起では ^3F_4- ^3H_4間の反転分布形成は困難であった。筆者らは波長1.06μmの光でアップコンバージョン励起することにより、 ^3F_4- ^3H_4間の反転分布形成を行い、1.47μm帯光増幅及び高効率CWレーザ発振を初めて実現した。光増幅波長域は1.440〜1.505μmであり、450mW励起で微小信号利得25dB、飽和出力値+10dBm以上を確認した。また ^3F_4→ ^3H_4遷移は本来4準位系であるが、しきい値40mWが観測されるなど、アップコンバージョン励起下では3準位的な動作をすることがわかった。さらにファイバレーザを構成して、1.445〜1.505μmの発振波長可変特性を確認し、3.6W励起で最大出力1Wを得た。
- 1993-08-27
著者
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須川 智規
Nttフィールドシステム研究開発センタ
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宮島 義昭
Nttアクセス網研究所
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小向 哲郎
NTTフィールドシステム研究開発センタ
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山本 貴司
NTTフィールドシステム研究開発センタ
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宮島 義昭
NTTフィールドシステム研究開発センタ
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