マスキングノイズによるスピーチプライバシー保護に関する一考察

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概要

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**本報告では、音声をマスクするのに最適なスペクトル形状をもつ無意味定常雑音を用いて、これがスピーチプライバシー保護にどの程度有効であるかを考察している。具体的には、これまで提案されているスペクトル距離と明瞭度数指数の2つの指標を導入し、スピーチプライバシーを保護するマスキングノイズを設定するにはどちらの指標が最も有効であるかをまず考察している。その結果、スペクトル距離がスピーチプライバシーの程度を設定するために最も有効な指標であることがわかった。次に、様々なスピーチプライバシーの程度を設定し、それに応じたマスキングノイズを放射して音響心理実験を行ない、スピーチプライバシー評価に対する予測値と実測値を比較している。その結果、予測値と実測値のよい一致性が認められた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-10-24

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