ジップ型分布を含むインターネットアクセスパターンを再現するパケット宛先アドレス生起過程
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概要
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インターネットアクセスパターンの特性を分析すると, ごく少数の宛先アドレス(IPアドレス, URL)へのアクセスが極端に頻繁に生起するという非常に偏った宛先アドレス分布が現れることが知られている.この分布はZipf型分布を用いて特徴付けられる.一方, アクセス宛先アドレスの生起過程にある種の定常性を仮定すると, 生起過程はLRUスタックモデルと呼ばれる構造を持つ確率過程となる.LRUスタックモデルは, 中長時間スケールでのアクセスパターンを適切に記述していると考えられるが, Zipf型の宛先アドレス分布を再現しない.これは, 短時間スケールの挙動が長時間積算した宛先アドレス分布に影響を与えていることを示唆していると考えられる.本稿は, 短時間スケールで定常性の条件を破り, 中長時間スケールで定常性が回復する構造を導入することで, Zipf型分布を再現する宛先アドレス生起過程を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-09-15
著者
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