無線通信用全ディジタル型高速多値変復調器における劣化要因解析
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概要
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大容量伝送が可能でかつさまざまな無線通信方式に柔軟に対応できる高精度,高機能,無調整,更には経済性に優れた変復調器を実現するため,IF帯までディジタル信号処理を適用した全ディジタル型変復調器について検討を行う.本論文では,DSPの主要な劣化要因である量子化精度,アパーチャ効果,クロックジッタについて多値変復調系に与える影響を示すと共に,等価C / N劣化量の解析手法を提案し,変復調系の固定劣化量を定量的に算出した.その結果,現在市販されているデバイスを適用した場合に固定劣化量は256QAMで約2dBであり,従来構成の変復調器とほぼ同等であることが確認された.更に,多数値に応じて劣化要因の影響度が異なり,多値数の少ない場合には量子精度が,また多値数の大きい場合には波形ひずみ要因であるアパーチャ効果が支配的となることが明らかになった.最後に全ディジタル型変復調系を試作し,特性評価を行うことにより解析手法の妥当性を実験で確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-06-25
著者
-
岡田 隆
Nttアドバンステクノロジ株式会社
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相河 聡
Nttネットワークシステム開発センタ
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相河 聡
Ntt無線システム研究所
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白土 正
NTTワイヤレスシステム研究所
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白土 正
NTT無線システム研究所
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岡田 隆
NTT無線システム研究所
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