AMeDAS データを利用した Onboard Resource Sharing による衛星回線降雨減衰補償効果
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概要
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衛星通信における降雨減衰の対策として,降雨地域に衛星資源(放射電力やTDMAシステムのタイムスロット等)の余力を振り当て,当該地域の実効輻射電力(eirp)を高くすること等により通信品質を確保する方法"Onboard Resource Sharing (ORS)"がある.本論文では,AMeDASデータ(気象庁提供による国内約1,300地点の毎正時1時間降水量)を利用した降雨の広域同時発生率の解析を行い,衛星の送信電力を制御する際のダイナミック情報としてAMeDASデータを利用するORSシステムを提案した.そして実際の衛星電波受信強度データをそれと同時刻のAMeDASデータから得られた降雨情報により制御するシミュレーションを行い,提案するORSシステムの降雨減衰補償効果について明らかにした.すなわち,上記補償を考慮することにより不稼動時間が補償なしの場合に比して約半分から3分の1に減少することが確認された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-25
著者
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塩川 孝泰
Kdd研究所
-
塩川 孝泰
国際電信電話株式会社 研究所
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唐沢 好男
国際電信電話株式会社 研究所
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松戸 孝
国際電信電話株式会社研究所
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唐沢 好男
国際電信電話
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唐沢 好男
(株)ケイディディ研究所
-
松戸 孝
国際電信電話株式会社
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