ディジタル位相制御DLLの特性解析

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概要

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本報告は,スペクトル拡散移動通信の受信側で拡散符号の同期を維持するために用いられるDLLに関する。本報告で扱うDLLは,フィードバック制御信号により拡散符号発生器の発生位相を離散的にサンプリング時間間隔の分解能で制御するものであり,すべてディジタル回路で実現できる。本報告では,本DLLの特性の理論解析を行う。本DLLの特性が,送信側の帯域制限フィルタの周波数特性に密接に関連していることを示す。また,DLLの性能を表す評価量として同期追従確率を定義する。あるひとつの条件下において,適切に設定したパラメータ値を用い同期追従確率を評価し,本DLLが高雑音下においても有効に動作することを明らかにする。さらに,シミュレーション結果との比較により,本解析手法の妥当性を示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-12-14

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