これからのトラヒック設計を目指して : ノンパラメトリック法による ATM セル損率評価
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概要
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通信網の構築に際しトラヒック設計は必須の技術であり,主として個別網を中心としてその技術は発展してきた.しかしながら今後の通信網の動向,とりわけ非同期転送モード網やインテリジェントネットワークの導入による高速化,多元化,総合化,柔軟化といった傾向に対し,モデルは複雑化し,解析は困難となり,モデルの妥当性の実データによる検証は不可能となろう.一方,モデル化の対象である新サービスは次々と導入されるが,測定系は必ずしも複雑なモデルに完全には対応できないという状況が想定される.これらの動向を踏まえ,本論文ではノンパラメトリックなトラヒック設計法を提案する.ノンパラメトリックなトラヒック設計法とは,確率過程のパラメトリック表現を用いず,トラヒック測定結果から直接性能評価尺度を導出する方法である.ノンパラメトリックな方法を到着過程に対し適用することにより,到着過程に対するモデル化は必要なくなり,上記課題の多くが解決されると考える.そこで,ATM網におけるセル到着過程に対しノンパラメトリック法を適用し,セル損率評価を行うことにより,ノンパラメトリック法トラヒック設計を例示する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-03-25
著者
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