需要分散に対応し得る光ファイバケーブル増設法の検討
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概要
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情報インフラストラクチャの整備に向けた光アクセス網の構築が必要とされている.光ファイバ導入初期においては需要発生の分散が大きいため,それに対応した光ファイバケーブルの増設法が必須である.本論文では,従来の増設法で用いられている固定局線(あるエリア専用に割り当てられた通信線)と共通線(複数エリアで共用する通信線)の概念をベースとし,需要分散が大きい条件下で固定局線と共通線の増設パラメータの決定法を明らかにした.まず,固定局線増設パラメータに対して所要の信頼性を満足する共通線増設量の算出法を導いた.つぎに,共通線と固定局線の両設備の増設を行うシミュレータを開発し,固定局線増設パラメータを与えたときの総コストを求めることを可能とした.上記の手順により,需要の平均,標準偏差をパラメータとしたときの最適な固定局線と共通線の増設量の変化を明らかにした.更に,本評価法で導かれた増設法が従来の増設法に比べ経済的な設計となることを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-25
著者
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