二つのサーミスタによるLDの周波数安定化(長距離・大容量光通信技術論文小特集)
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概要
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LDの発振周波数を安定化する簡便な方法として,LDモジュールに内蔵した二つのサーミスタを用いてATC(Auto Temperature Control)を行う方法を提案した.本方法では,外部温度にかかわらずLD活性層の温度を正確に推定することができるため,外部温度が変化した場合においてもLD発振周波数のドリフトが生じない.まず,熱等化回路を用いた解析によりLD活性層の温度が外部温度によらず二つのサーミスタの温度と温度ドリフト補正係数により求められることを示した.つぎに,この温度ドリフト補正係数を実験的に求める方法について述べ,更に温度制御を行うための制御回路の構成を示した.実際に二つのサーミスタを内蔵したモジュールを試作し発振周波数温度特性を評価した結果,40℃の外部温度変化に対して±50MHz以下の周波数安定性が得られ,従来の1個のサーミスタを用いて制御を行った場合に比べて約1/20に抑制された.本方式はDense WDMあるいはFDM伝送システム用の簡便な信号光源として適用が期待される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-25
著者
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山下 純一郎
三菱電機株式会社
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金子 進一
三菱電機株式会社
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金子 進一
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
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足立 明宏
三菱電機株式会社
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足立 明宏
三菱電機情報技術総合研究所
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金子 進一
三菱電機情報技術総合研究所
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山下 純一郎
三菱電機情報技術総合研究所
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