ネットワークサービスの規定要因, 手順のモデル化に基づく仕様記述支援
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概要
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情報化社会の進展に伴い, 利用者によるネットワークサービス要求記述の必要性が高まっている. しかし, 通信の非専門家である利用者が要求を的確に記述することは難しい. 一方, ネットワークサービスには類似のものも多く, 既存の事例を活用することが記述の支援として有望である. 本論文ではネットワークサービスの規定要因, 手順をモデル化し, それに基づき事例の検索, 利用を行うことにより, 要求仕様記述を支援する方法を提案する. 要求仕様の記述は利用者が実際にサービスを享受する場面に即した形式で, 自然言語の述語から成る状態遷移文を用いて行う. 事例利用の支援として, 事例の検索, 理解支援の方法を提示する. 事例の検索はサービス規定要因をモデル化し, 要因の個々の内容を抽出しておき, 利用者に要因の内容を指定させ, それをキーに行う. 事例の理解支援はサービス手順の構成要素を利用者による指示の観点からモデル化し, 状態遷移文と構成要素との関係を明らかとし, 状態遷移文がどの構成要素であるかを提示することにより行う. また, 提案手法の有効性を実験により示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-11-25
著者
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