パケットサイズ情報を用いたセルの選択的廃棄方法
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概要
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ATM網上におけるパケット通信では, パケットを構成するセルが一つでも廃棄されるとそのパケットは損失となる. しかし, 廃棄された以外のセルは網内を転送されるため, 無効負荷の増大を生み, 結果としてパケットレベルのスループットを減少させる. 本論文では, これを防ぐための方法として, パケットのサイズ情報を用いて仮想的な待ち行列を構成し, その待ち行列長によってパケットの受付け判定を行うセルの選択的廃棄方法を提案する. ここで, サイズ情報はCLNAP (Connectionless Network Access Protocol)とAALタイプ3/4により利用可能となる. この提案方法が高負荷時におけるスループットの低下を防止し, かつパケットの受付けがパケットサイズに関係なく公平に行われることをシミュレーション評価により示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-25
著者
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小沢 利久
NTTマルチメディアNW研究所
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小沢 利久
Nttマルチメディアネットワーク研究所
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木原 健司
NTT長距離通信事業本部ネットワークコントロール&マネジメントセンタ
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木原 健司
Ntt長距離通信事業本部ネットワークコントロール&マネジメントセンタ
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