アフィン変換の係数を用いた定型帳票内の文字抽出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
定型帳票に書かれた文字を認識するために認識対象文字を抽出する帳票処理システムについて述べる。現在あるシステムの多くはOCR専用の帳票を必要とするが、この種の帳票は高価なうえ、変更が簡単にできない欠点を持つ。提案するシステムは登録済の画像と、読み取らせたい文字が書かれた帳票画像の間のアフィン変換の係数を用いる。変換係数を用いることにより、正確な帳票識別と文字抽出が可能となり、OCR専用帳票の使用が不要となる。実験によると帳票識別の成功率は97.8%、文字抽出の成功率は99.66%となり、このシステムが十分実用に耐えるものであることがわかる。
- 1997-12-19