Assured Serviceのための無線スケジューリング手法

概要

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携帯電話・無線LANなどの無線インフラの急激な普及やそれに伴って高まりつつある無線QoSへの要求のため, 無線環境でQoSの優劣をクラス間で保証できるAssured Serviceの提供が求められている。しかしながら, 無線リンクでは受信端末の位置によってチャネルエラー率が大きく変動するため, 有線環境を前提としたAssured ServiceでもってQoSの優劣をクラス間で保証することは不可能となる。このような観点から, 本稿では, 無線環境でのAssured Service実現に向けたスケジューリング手法WWTP(Wireless Waiting-Time Priority)を示す。WWTPによれば, キューの前方に位置するパケットがチャネル状態の悪化によりサービスされないような状況においても, チャネル状態の良い後続パケットを先にサービスすることでHOL Blocking(Head of Line Blocking)を回避することができる。また, チャネル状態の悪化に起因するQoS劣化に対しては, 当該受信端末に対するサービス補償をクラス順位に応じて行うことでQoSの劣化を緩和することができる。WWTPを用いることで, 無線環境下でもクラス間QoSの優劣を保証することができる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-05-19