人間におけるナヴィゲイションのための情報と知識(「空間に広がるインタフェース」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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ナヴィゲイションでは複数の地点で目的地への定位を行う.そのためには目的地を含む複数の地点が環境中心座標によって示される必要がある.環境中心座標は広域的に一貫した環境の異方性に基づいている.異方性を生じ,かつ,複数の地点で情報が得られる方位や地理地形的特徴(山河,大通り等)が環境中心座標となる.空間知識は外界から直接得られない場合でも環境中心座標の利用を可能にする.空間知識は活動毎に得られ活動毎に利用されるため,様々な活動の個別性と環境との階層性に応じて多重階層構造となる.大学生16(男2女14)人が参加した実験において,初めて訪れる環境で上方向に視線が向かう傾向が示された.これは太陽や山などから環境の異方性を示す情報を探す活動であると解釈された.
- 2003-05-02
著者
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