液晶による潜像形成と光学セキュリティ素子への応用(エレクトログラフィー特別研究会)(<特集>紙面とディスプレイ画面に関わる先端技術動向)

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概要

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配向分割処理によって潜像を形成した液晶セルを用いた、光学セキュリティデバイスの可能性について報告する。液晶セルの配向膜として光反応性高分子膜をガラス基板上に塗布し、ラビング処理とマスクを介して無偏光紫外光を照射することによる光改質処理を行った。配向分割処理がされた液晶セルは、偏光板なしでは一様な光透過状態であるが、2枚の偏光板間にセルを挿入することにより、マスクパターンと同じ像が可視化される。ゲストホスト液晶セルとした場合においては、両面に異なる潜像を形成することも可能である。潜像は、それぞれを1枚の偏光板をセルの手前または後ろに置き換えることで、各々独立して可視化することができる。さらに、2枚の偏光板間に配向分割処理を行ったゲストホストセルを挿入することにより、各々の基板に書き込まれた2つの潜像の論理演算結果を表示できる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-02-17

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