ポリビニルシンナメート膜における配向処理と液晶配向特性

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概要

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ラビングフリーの配向処理法として注目されている、光配向材のポリビニルシンナメート膜(PVCi)において、偏光状態の異なる複数回の紫外線の照射にり、PVCi膜の光学遅延軸方向および液晶の配向方向が変化すること、またこれらの方向は最後の紫外線の偏光状態に依存することを示した。さらに、PVCiコート基板を用いた液晶素子に直線偏光紫外光を照射することにより液晶の配向方向を制御し、光書き込みが可能なことを示した。また、光配向処理やラビング処理行ったPVCi膜において、化学構造の異なる各種のネマティック液晶の配向特性を測定した結果、液晶によって配向容易軸方向が異なること、液晶とPVCi膜の接触時の容易軸方向が時間経過と共に変化する等、興味深い結果が得られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-06-13

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