波長多重システムにおける波長間隔

概要

論文の詳細を見る
従来の光システムはいかに高速な信号を送るかが最大の課題であったが、変調速度の上限に近づきつつある現在、光ファイバシステムが持つ広大な帯域をいかに有効利用するか?」という問題が、将来の光システムである、光交換システム、光ネットワークシステム、光伝送システムに共通した課題である。波長多重技術は、この広大な帯域を、より多くのユーザ(光信号)に分割供給することにより有効利用することをねらっている。波長多重システムにおいては使用するフィルタ特性が重要なシステムパラメータとなる。充分な信号透過帯域幅と他信号に対する信号除去比を備えた理想的なフィルタを常に使用することがシステム設計として簡潔な方法ではあるが、現実にこのような理想フィルタを利用できないこともありうるし、できたとしても帯域を充分利用するという点で必ずしもこの条件で使用することは得策でない。また、理想フィルタとして使用する上でも他信号に対する十分な信号除去比とはいくら以上あれば良いのかも問題となる。本論文は、波長多重システムにおける信号間干渉を考慮し、ビットエラーレートを算出することにより、チャンネル間隔の設定について指針を与えるものである。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11

波長多重システムにおける波長間隔

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク