接点開離時の金属蒸気相アーク継続時間の分布 : ワイブル分布を適用する試み
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概要
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開離接点におけるアーク発生境界電流を明らかにしてゆく準備として, すでに, 接点開離時の金属蒸気相アーク継続時間がアーク電流に依存する様子を測定した。その結果, (1) アーク電流が一定値を維持するように設定しても, 継続時間は試行ごとに異なる。したがって, 金属相アーク継続時間を考えるさいにも, 「継続時間の分布」としてみることが必要であること, (2) 「アークが発生したか, しなかったか」の判断は, 「アークを確認できたか, できなかったか」に基づくものであり, 測定の精度に依存している。したがって, 単なる「発生率」は測定精度に依存していることになる。この観点から, 発生率を考えるときにも, 「継続時間の分布」という見方を基本におくべきであること, (3) 「継続時間の分布」の形状は, 指数分布的なものと正規分布的なものに分類でき, どの形状になるかは, 電極材料と電流によること, などがわかった。そこで, つぎの課題として, 「継続時間の分布」とアーク電流との関係を調べることにした。すなわち, 測定によって得た「時間の経過に対するアークの残存率の分布」を, 電極材料と電流をパラメータとして, 統一的な分布関数で表現できるかどうかの確認をおこなうことにした。すでに, 指数分布による表現を試してみた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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