SAB-1-6 広帯域インコヒーレント光源のバイポーラコーディングによるギガビットOCDM伝送実験
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概要
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近年秘話性の高い光多重通信方式として光符号分割多重(OCDM)技術が盛んに研究されている。OCDM技術は大きくインコヒーレントOCDMとコヒーレントOCDMに分けることができる。前者は光の位相情報を用いずに、光のOn-Off Keyingでコード化した符号を用いる。後者では、光に(0, π)の2値の位相情報で符号化したBPSK符号を用い、コヒーレント相関検波などコヒーレント技術に基づく光復号を行うのが特徴である。後者の方式としてはいくつかの方式が提案されている。その一つが、短パルス光源を回折格子で空間軸上に展開し、空間位相変調器でバイポーラコーディングを行う方法である。もう一つの方式として、トランスバーサルフィルタを用い、短パルス光源を時間領域でバイポーラコーディングを行う方式が提案されている。何れの方式も光源には高繰り返しのモード同期短パルス光源等の短光源が使用されている。このため、光ファイバの波長分散や非線形効果が顕著となり、従来の報告では伝送距離が高々数kmであった。本報告では、後者の時間領域マッチドフィルタリングに基づく符号/復号方式において、光源としてエルビウムファイバ増幅器(EDFA)の自然放出(ASE)雑音光を用いた、コヒーレントOCDMの伝送実験に成功したので報告する。本方式の大きな特徴の一つは、信号光源が雑音光と変調器であるため、非常に簡便であることである。もう一つの特徴は、短パルス光源を使用してないため、光ピークパワーが抑えられ、光ファイバの非線形効果の影響が避けられることである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-08
著者
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