SB-5-6 情報放送用受信端末の検討

概要

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近年、放送の世界においてデジタル化が世界的規模で急速に進展している。日本においても既に通信衛星(CS)を用いた商用デジタル放送が開始され、2000年以降にはBS放送や地上波放送のデジタル化が予定されている。放送のデジタル化によって放送できるデータ量が飛躍的に増大し、多チャンネル化が可能となり、大量の番組が放送できるようになる。また、番組以外のデジタルデータを放送できるため、電子番組ガイド(EPG: Electric Program Guide)サービスのような多彩な情報サービスを行なうことができるようになる。一方、放送のデジタル化に伴い、TVやSTB、VTRなどAV家電製品のデジタル放送への対応も進みつつある。今後はHDDやDVDなど大容量の蓄積メディアが低価格化の方向に進み、VTRに代わる録画媒体がデジタル放送の受信端末に搭載されると思われる。我々は、現在の放送の発展型として、高度に構造化されたデジタル晴報をサービスとして提供する「情報放送」の研究を行なっている。本稿では、その情報放送の受信端末における要件と課題について検討し、その受信端末のシステム構成を提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-03-08