パタンマッチング符号化における日本語テキストの高能率圧縮

概要

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近年、2値静止画像圧縮方式において、パタンマッチングを利用した符号化方式が、その高圧縮性の点から注目を浴びている。パタンマッチング符号化とは、符号化対象画像を複数のパタンに細分化し、各々細分化されたパタンは辞書に登録され、同時にそれまで辞書に登録されたパタンとのマッチングが行われ、マッチングの結果に従って、各パタンを効率的に符号化するものである。パタンマッチング符号化は、画素の符号化だけではなく、画像の細分化を行うため、各パタンのサイズや画像上での位置等の情報を同時に符号化しなければならない。従来のパタンマッチング符号化は、画像からパタンを抽出する方式として境界追跡法を利用しているが、日本語テキスト画像に適用した場合、その効果が十分に反映されない場合が生じる。その理由は、漢字は複数のストロークから構成されているため、境界追跡法でパタンを抽出した場合、パタン数が増大し、画データとは直接関係のない位置やサイズ等の情報が増大してしまうためである。そこで本稿では日本語テキスト画像に対して、画像中の各文字を文字単位で抽出し、パタン数を減少させ、より効率的な符号化を行う方式を提案する。さらに本稿では、パタンマッチング符号化の高能率化検討の今後の方向性の検討を行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

パタンマッチング符号化における日本語テキストの高能率圧縮

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