ソフトウェアアンテナ[III] : 直交ビームの形成に適応性を持たせたビームペースアダプティブアレー

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概要

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筆者等は、時々刻々と変化する電波環境を認識して信号処理アルゴリズムの構成を行い、その環境に適した制御方法をソフトウェアによって実現する、ソフトウェアアンテナの概念を提案した。また、空間領域の共分散行列の固有値解析による環境の分類及び認識方法について提案を行った。本稿では空間領域信号処理だけで対処できる時間的遅延の小さいマルチパス環境に対象を限定し、まず共分散行列の固有値解析の結果から更に詳細に電波環境の分類を行う。次に対象とする電波環境のほとんどの場合では固有値解析に基づくフィードフォワード制御の実現によって従来のSN比最大化アルゴリズムに匹敵する性能を実現できることを示す。さらに、固有ベクトルに基づくマルチビーム構成を用いたビームスペース構成により、SN比を劣化させることなく全体の構成を縮小できることを示し、その有効性を明らかにする。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-01-21

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