ステアリングホイールの操作に連動した自動車移動シミュレーション

概要

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道路の渋滞解析を目的とした微視的な自動車モデルによる道路交通シミュレーションシステムを構成する上で、自動車の平面上に振る舞いをより正確に表現することは重要な課題である。人間のステアリング操作は、自動車教習所での実地訓練でも分かるように、経験と勘によるものであり、それを正確にモデル化することは至難の技である。本研究では、人間によるステアリングホイールの動きに応じて自動車の走行軌跡を画面上に再現する自動車走行システムを作成し、上記の問題の解析を行うこととした。このモデルは連続変化モデルであり、特にステアリングホイールの動きはマウスによる入力とした。車の動きは、実際に運転しているときと同様にフロントガラスの3次元的な状況の変化によって認識することになるが、今回作成したシステムでは、その前段階として2次元平面上のアニメーションによって車の動きを表現することとした。そしてステアリングホイールの動きは暫定的にマウスによる入力としている。また、本システムの特徴は自動車の走行軌跡の極めて近いとされているクロソイド曲線を導入していることである。
1995-03-27