エッジ幅短縮法による画像の先鋭化法

概要

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これまでの線形フィルタを用いた画像の先鋭化は、画像中の雑音成分の増加やリンギングの発生といった欠点を持つ。この研究ではこれらの欠点を克服した先鋭化法を提案する。画像の先鋭度は主にエッジ部分の先鋭度によって決定される。また、あるエッジの先鋭度はエッジの開始点から終了点までの幅を測ることにより測定できる。ここで画像中のエッジ部分を検出し、これらのエッジの幅を狭めることが可能であれば、その画像は先鋭化されるはずである。Fig.1a〜1dにこれらの実例を示す。エッジ幅の短縮化の基本となる処理法は以下の通りである。Fig.2aのf(x)のようなエッジを短縮するには、エッジの中心を求め、中心より右では左に向かって、左では右に向かって波形を平行移動すればよい。このためにはFig,2bのように、エッジの左では負、右では正の値を持つ平行移動量s(x)を求める方法が必要となる、このs(x)はf(x)の二重微分と同形であるため、s(x)にはf"(x)を用いることができる。このため、エッジ幅の短縮化は以下の式によって実現できる。g(x)=f(x-f"(x)) (1) 実際には上の式ではいくつかの副作用が生じる。このため、次の節ではこれらの副作用を取り除く方法について論じることとする。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11

エッジ幅短縮法による画像の先鋭化法

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