直線偏光紫外線照射ポリイミドによるネマティック液晶の配向
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概要
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Twist-nematicあるいはsuper twist-nematic 液晶表示パネルの内部では、液晶分子は厚さ方向に一様に捻じれ、またガラス基板とある角度をなして配向している。これはラビングと呼ばれる液晶の配向技術によって実現されている。ラビングは金属のローラーに毛足の短いベルベットのような布を巻き、これを回転させながらガラス基板上に塗布されたポリイミド膜を擦る作業である。ラビングによる配向の機構は完全には解明されていないが、摩擦によってポリイミド膜の表面分子鎖が並ぶことによると考えられる。この工程は発塵、静電気の発生などの欠点は持つものの、安価な技術であるために今日の液晶表示パネルの製造工程には欠かせない技術である。しかし、今後のパネルの大型化や新しい表示モード基板材料の変化などを考えると配向処理方法としてラビングだけでは対応できなくなると考えられる。そこで我々は、非接触でさらに様々な方向への配向処理が可能な光配向技術を新たに開発した。光を用いた配向方法には様々な技術があるが、これらはいずれも光に感ずる分子構造を持った特殊な配向膜を用いている。[1,2,3,4,5,7]我々の技術はこれまで配向膜として用いられてきたポリイミドを用いており、電気的にも化学的にも安定している。[6,8,9,10]
- 1996-03-11
著者
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