PDCパケット移動通信方式の提案

概要

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パソコンの低廉化に伴うデータ通信の大衆化、インタネットの爆発的普及などにより、今まで特殊な分野に限られたデータ通信が、電話のように身近な存在となってきた。一方、移動通信もポケットサイズの携帯機およびディジタル移動通信方式の実現、端末の解放等を契機に急速な普及、発展を遂げている。加えて、モバイルコンピューティングの高まりとともに、音声主体の通信だけでなく、ファクシミリ、モデムを用いたデータ通信の用途が広がっており、携帯情報端末との組み合わせも大いに期待されている。移動通信でファクシミリや、大容量のデータの伝送を行うには、連続的に通信を行うこと迄の回線交換形が適している。しかし、今後の主流と思われるインタラクティブなパソコン通信など比較的小容量単位の通信を間欠的に行う場合には、情報のみを伝送し空き時間に通信チャネルを保留することのないパケット形通信が、周波数利用効率、伝送コストの面で優れている。本報告では、PDCディジタル移動通信システム上でパケット通信機能を実現する方法、特徴、技術課題等について述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27