フリースペース光学系を用いた完全非閉塞セルフルーティング網の提案
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概要
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並列計算機のネットワーク(NW)では、完全非閉塞なセルフルーティング(SR)機能をもつフルクロスバスイッチによるプロセッサ(PE) 間全結合が理想的であるが、スイッチ(SW)のピンネックにより実現することはできない。例えば4B並列信号を伝送する場合、16ch-SWの入出力ピン数は1,000本を超え、通常のパッケージの限界に相当する。そのために、小さいクロスバSWを3段接続して非閉塞の機能を実現したClos網が提案されているが、SR機能をもたないため、PE間のNWには適していない。光を用いた伝送では、時間・空間・波長領域の多重化が可能で、さらにフリースペース光学系ではビームが互いに交錯しても影響を及ぼさないため、高密度・高スループットの信号伝送が可能である。このような光の特徴を活かせば、電気では実現できないサイズのクロスバSWと、信号の多重化による配線数の減少により、クロスバSWと同等の機能をもつ大規模NWを構築できる可能性がある。この報告では、レーテンシの低い新しい3段構成完全非閉塞SR網の構成と、このNWを構成する空間分割SW(SDM-SW)の基礎検討結果について述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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