空間回路網法における終端条件の最適化
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概要
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空間回路網法は、TLM法及びFD-TD法と同様、Maxwell方程式をダイレクトに解くことによって時間領域における3次元電磁界の解析が可能な数値解析手法である。しかしながら、これらの手法は差分法であるため、解析領域の打ち切り誤差が生じることは避けられず、この誤差の最小化が解析精度を向上させるためのキー技術となっている。そのため、Murにより発表されたFD-TD法における吸収境界条件をはじめとして多くの終端条件が提案されてきた。今までに提案されている終端条件の多くは1つの電磁界成分に着目し、誤差の改善を図るものであった。ところが、電磁界をエネルギーの流れとして捉えると、ある電界成分と磁界成分が対になって伝搬し、解析領域の終端で反射があれば、反射波は電界と磁界が逆相になって進行波と逆方向に進むこととなる。K.MelらはFD-TD法において、この関係に注目した終端条件を提案している。本報告では、空間回路網法において適当な電界、磁界の2つの成分を用いることにより、従来の抵抗終端などの終端方法に比べ効率的に精度良く安定な解が得られる終端方法の取り扱いについて示す。
- 1995-03-27
著者
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