行動選択のための大脳基底核のモデル : 脳波の知見による支持
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
著者は以前に大脳基底核のモデルを提案した.そのモデルでは,望ましさの計算に基づいて行動を選択する機能(drive,意欲発動)を大脳基底核の最も基本的な機能であると想定していた.今回の研究では補助仮説を利用して,主として脳波に関する予言をこのモデルから導いた.これらの予言が脳波に関する実際の知見と良く一致することが見い出されたので報告する.さらに,モデルから導かれた大脳基底核-視床-皮質ループ内の反響の周期に関する予言は,動物実験からの推定値と驚くべき一致を示した.これら種々の意外な一致は,モデルの妥当性を強く示唆するものと考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-17
著者
関連論文
- 行動選択のための大脳基底核のモデル : 脳波の知見による支持
- 重要な対象に注意を向けながら行動し学習する個体の頭脳の神経回路モデル
- 栄養物と危険物のある環境において適応的に行動する個体の頭脳としての神経回路の設計と機能