視覚系フーリエ運動検出機構の崩壊現象に対する視覚モデルを用いた理論的解析
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概要
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筆者が定式化した視覚モデルが視覚系フーリエ運動検出機構のモデルとして正当であることを検証する為に、仮現運動刺激に対する本視覚モデルの運動検出特性と実験結果とを比較し、以下の結果を得た。(1)2-frame仮現運動刺激に於いて、刺激間間隔の存在により生じる知覚運動方向の逆転現象(運動錯視)が再現可能。(2)連続仮現運動刺激に於いて、刺激間間隔の増加と伴にフーリエ運動検出機構の機能が低下する現象(崩壊現象)も説明可能であり、その崩壊メカニズムの詳細は順応刺激の運動を検出する運動検出器出力の低下及び時間経過と伴に生じる左右方向運動知覚の交代特性であることを本視覚モデルの観点から予測した。(3)従来の運動検出モデル(Energy-based model)ではこの崩壊現象が説明できない。以上の結果は、本視覚モデルがフーリエ運動検出機構のモデルとして有効であることを示唆する。
- 1998-03-20
著者
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