マルチチャネル構造時空間視覚モデルの定式化とフリッカー画像知覚特性の再現
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概要
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視覚系の基本現象(ボケと視野の相互依存特性)に着目して定式化した従来の静止画像用視覚モデルに,網膜神経節細胞であるX,Y,W細胞の特性,および脳の時間積分特性を組み込むことにより新しい時空間視覚モデルを構築した.本時空間視覚モデルは,形状知覚に適したXチャネルと動き知覚に適したYチャネルから構成され,視覚系の時空間視知覚応答特性を定量的に再現することができる.本時空間視覚モデルを3種類のフリッカー関数(Sine,Alternate,ON-OFF type)で変調された正弦波形に適用した結果,本モデルのX,Yチャネルから理論的に得られるコントラスト感度時空間周波数特性と実測結果とがよく一致すること,およびフリッカータイプに依存する感度特性の違いも正確に再現できることがわかった.また,Yチャネル出力がしきい値以下になった状態としてフリッカー融合現象が理論的に扱える.以上の結果は本時空間視覚モデルの有効性を示すものと言える.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-25
著者
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