GAを用いた閾値決定法による車のナンバープレート検出

概要

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ナンバープレートの自動認識システムにおいて,プレート部分のみの正確な抽出が必要である.しかし,高速に動く自動車のプレート部分のみを正確に抽出することは非常に困難である.現在でも,数多くの研究が行われているが,未だ完全なプレートのみの抽出には至っていない.さらに大きな問題となるのが,如何に高速にプレート部分のみを検出することができるかである.これらの点に着目して,本稿では,ナンバープレート領域と車両領域を分割する閾値を,車両領域の明度と遺伝的アルゴリズムを用いて算出する手法を提案する.本稿では,車両領域の明度とプレート領域との閾値の関係を閾値方程式として方程式化している.このように,あらかじめ閾値方程式を算出しておくことで,抽出にかかる計算量を軽減することが可能となる.また,本手法では車両領域の明度をもとにプレート抽出を行なっているため,照明条件の異なる画像に対しても,抽出が可能であると考えられる.さらに,本手法の有効性を検証するために実データをもとにシミュレーションを行なった.
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-06-21