5. 生体高分子と微細加工技術(<小特集>医用生体工学の新しい展開)
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概要
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近年, 半導体製造に用いられる微細加工技術は, 数十μmの細胞レベルよりも更に細かくなり, 生体高分子を直接取り扱うことも可能な大きさに達してきた.本稿では, 分子機械としての生体高分子を観察・利用するのに, 微細加工技術やそれにより作成されたマイクロ素子がどのように役立つかにつき, DNAの分子加工を例にとり述べる.DNA分子を引き伸ばして基板上に固定すると, 任意の分子の任意の位置へのアクセスが可能になり, レーザ, AFM探針, 酵素修飾プローブなどを用いた切断が行える.このような空間分解能をもつ操作は, 水溶液中で生ずるランダムな反応に依存していた生化学に新しい次元をもたらすものと期待される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-02-25
著者
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