輻輳制御機能の実現アルゴリズム(AIMD,最小分散制御)の特性評価
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概要
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ベストエフォート型のIPパケット通信では,UDP/RTPを用いたマルチメディアトラフィックによりTCPコネクションのスループットが低下する.そのため,TCP-friendlyかつリアルタイム通信に適した輻輳制御方式が重要である.また移動端末を用いた高速通信や高品質なマルチメディアサービスへの期待も高まっている.そこで,本稿では,AIMD(additive-increase and multiplicative-decrease),Reno,及び最小分散制御に基づくMAQS(maximum throughput andQoS guaranteed congestion control)の3つの輻輳制御アルゴリズムについて,有線区間及び無線区間での定常特性及び過渡応答特性を調べた.その結果,無線区間でRenoを用いた場合,RTTとコネクション数がスループットに与える影響は,有線区間の場合と異なることを明らかにした.また,パケット送信速度の安定性と過渡応答特性から,MAQSが他の2つの輻輳制御アルゴリズムより優れていることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-03-08
著者
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石場 正大
(株)ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
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佐藤 仁樹
(株)ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
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石場 正大
株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所:(現)三洋電機株式会社デジタルシステム研究所
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佐藤 仁樹
株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所:(現)公立はこだて未来大学
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