共通バッファをもつ光パケットスイッチング網における効率的なディフレクション制御法(光ファイバ伝送)

概要

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光パケットスイッチングにおけるパケット衝突回避方法としてディフレクションルーチングが研究されている. ディフレクションルーチングはリンク代替による衝突回避方法であり, 衝突したパケットを使用されていないリンクに送出することで衝突を回避する. つまりネットワークの混雑部の負荷が分散され, 帯域の有効利用が可能になる. しかし, むやみにディフレクションを行うと逆にネットワーク全体の負荷上昇を招き逆効果となる欠点も併せ持つ. また, 異なったルートに送出することから, 伝送遅延の違いにより同一フロー内での順序逆転が発生する可能性がある. そこで本論文では上記のような欠点を補うディフレクション制御法を提案し, 光パケットスイッチングに適用する. 提案制御法では, 順序逆転を考慮し順序逆転についてクラス分離を行い, 非優先クラスのパケットに対してディフレクションを許可することで, 大群化効果による性能の向上を実現する. また, ネットワーク全体の負荷が上昇する欠点を補うために, リンクの使用状況や経由ホップ数に応じた制御アルゴリズムを提案し, 計算機シミュレーションによりその有効性を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-10-01