画像転送を目的とした暗号化システムの構築(パーソナルシステム, システムオンシリコン及び一般)

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概要

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Quaternionによる新しい画像暗号化処理について述べ、その評価を行う。評価にはMath Works社のMATLABを利用し、画像ファイル暗号化の鍵にQuaternion回転を起用することで画像がどの程度、第三者による解析困難になるものかを評価するものである。暗号化は、送信側で秘密鍵によって画像を暗号化し、暗号化画像ファイルを送信、受信側で同じ鍵を用いて復号化するという共通鍵暗号をコンセプトとする。実際の処理では、1つ1つのピクセルをベクトルデータとして扱い、3×3行列に区切りQuaternion回転処理を行う。よって、ピクセル配列が変化するため計算機による暗号解析は困難になる。しかし処理自体は単純な行列計算であるから、変化した配列をもとに戻す作業は非常に簡単な計算で行えるのである。画像を高速に暗号・複合化することに関してQuaternion回転は非常に有益なものであり高い処理速度が期待できるものである。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-03-11

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