アドホックネットワークにおけるマルチパストランスポートプロトコル(インターネットの新しいサービスとその基盤技術及び一般)

概要

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アドホックネットワークはユビキタスサービスの実現において技術となりつつある。しかしアドホックネットワークプロトコルは限定された環境で動作する事を前提に設計されたプロトコルであり、インターネット上における全てのサービスをアドホックネットワーク上で提供できるわけではない。特にTCP/SCTP等の確認応答をベースとしたプロトコル上ではHTTPを初めとした様々なサービスが提供されているが、アドホックネットワークにおいてTCP/SCTPを用いるとアドホックネットワーク特有の(有線のネットワーク上では発生しない)問題が発生する事が知られている。また現在アドホックネットワークの品質改善のアプローチとして、マルチパス(並行同時)通信が提案されているが、TCP/SCTPを利用した場合は問題が発生する事が知られている。本研究ではアドホックネットワークにおけるサービス品質の向上を目的とし、アドホックネットワーク上で並行同時通信を行う為にTransport層のプロトコルであるSCTPを拡張する方式を提案する。またシミュレータ(NS-2)による実装を行い、提案手法をシミュレーション実験により評価する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-02-11