IPネットワークのパッシヴ遅延変動測定における記憶領域の削減(モバイルサービス,サービス品質,一般)
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概要
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パケットの遅延変動はIPネットワークの重要な品質尺度である.遅延変動はアクティヴ測定とパッシヴ測定のいずれを用いても測定できる.この中で,パッシヴ測定はユーザトラヒック自体を観測するので,ネットワークの状態を乱すことなくユーザが体験する遅延変動を測定できる利点がある.しかし,パッシヴ測定ではパヶットとタイムスタンプの記録に膨大な記憶領域が必要となる問題点がある.この問題点の解決法として,ハッシュ関数を用いて短いデータ長でパケットを同定する手法がある.この手法に基づいて,本稿はタイムスタンプを可変長符号化することでさらに記憶領域を低減すると共に,ハッシュ関数出力値の衝突による測定誤りを回避する方法を提案する.実験を通じて提案方法が正しく遅延変動を測定することと記憶領域の削減が実現されることを確認する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-11-11
著者
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