太陽光電源システム用密閉形鉛蓄電池(系統連系用)の開発

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概要

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新エネルギー産業技術総合開発機構殿の委託を受けて、商用電力と連系して使用する太陽光発電システム用の密閉形鉛蓄電池、GRE100-12を開発した。この電池の構成上の最大の特徴は、従来とは全く異なる新しい電解液保持方式を採用したことにある。この方式は、電解液の保持力に優れた顆粒状のシリカを極板間と極板群の周囲とに充填し、これに電解液を保持させるものである。この方式では、蓄電池内に充填された顆粒シリカによって、極板が全方向から圧迫を受けるため、活物質や格子の劣化が抑制される。また、寿命性能を低下させることなく活物質の利用率を高めるために、正極には特殊添加剤入りの高密度活物質を用いた。更に、負極板については充電の受け入れ性を向上させるために、添加剤であるカーボンの量を増やした。この結果、充放電電流1CA、放電深さ40%の充放電サイクル寿命試験で、開発目標である2000サイクルを達成することができた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-07-22

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